【完】365日、君をずっと想うから。
だけどこの膨大な量は、そう簡単に綴じ終わるはずもなく。
気づけば、教室には私ひとり。
ううん、教室どころか、校舎棟には私の教室にしか電気が点いていない状況になっていた。
日も暮れ、窓の外は真っ暗。
今まで没頭してたから全然気づかなかったけど、まさかこんなに時間が経っていたなんて。
一旦気づいてしまうと、まわりの暗さが気になってしまう。
ど、どうしよう……。
おばけとか幽霊なんて出たら……!
考えちゃいけないって思うと余計に、怖い想像ばっかりが頭の中を駆け巡る。
未来人だっているんだから、幽霊だってきっといるよね……。
怖い……っ。
ふいに蓮の顔が頭に浮かんだ。
急に心細くなって、スマホを握りしめる。