【完】365日、君をずっと想うから。
そして蓮は上体を起こし、机の上に置かれたプリントに視線を向けた。
「これ、どうやんの?
やり方教えろよ」
「え?」
ぱちくりと目をしばたかせ、蓮を見つめる。
もしかして……
「手伝ってくれるの……?」
「ふたりでやった方が早いじゃん」
さも当然とでもいうように、プリントを手にする蓮。
もう、なんでこんなに優しいのかな。
私がいつまでも泣いてちゃだめだ。
涙を拭い、私は蓮に綴じ方の説明をするために立ち上がった。