【完】365日、君をずっと想うから。


すると、花がうつむいたまま、今にも消え入りそうな声でつぶやいた。



「……ねぇ蓮、彼女さんいるの……?」



「え?」



突然の言葉に、思わず目を見開く俺。



なに言ってんだよ、俺には彼女なんて……。



つーか、なんでそんなこと……。



「今日見ちゃったの、蓮が女子と話してるとこ……。
モヤモヤして……なんでか、いやだった……」



花が熱のこもった声で続ける。



「私にだけ、笑っててほしかった……。
わがままで、ごめんね……。
こんな私、きらいになっちゃっ、た……?」



「……っ」



と、体力が尽きたのか、花がフラッと俺の胸に倒れこんできた。

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