太陽を追いかけて
その瞬間、ばっちりと交じりあうふたりの視線。
……心臓がバクバクととんでもない速さで動いて、今すぐにでも壊れてしまいそう。
「……怒ってるわけじゃないから」
宮間くんは私から目をそらさず、静かにそう言った。
「感情を表に出すのが、苦手なんだ。本当に」
「……ん、知ってるよ」
「だから宮原さん、そんなに悲しそうな顔するなよ。俺も悲しくなる」
宮間くんは私の頬からそっと指先を離し、私の髪の毛をそっとなでた。
もう、自分が自分じゃないみたい。
宮間くんに触れられたところが、ジンジンと甘く痺れを起こす。
「……私、そんなに悲しそうな顔してる?」
そう言ってそっと微笑むと、宮間くんはふふっと笑みをこぼして“うん”と頷いた。
「……あ、でもさ」
何かを思い出したように、宮間くんが言葉を言いかける。
私は宮間くんに向かって、ん?と首を傾げた。
「なんか、今は顔が赤い」
「へ?」
「真っ赤になってるけど。顔も耳も」
その言葉を聞いて、思わず宮間くんをキッと睨み付けた。