太陽を追いかけて

蒼汰の目線が私を捕らえているのが分かる。


私はそっと口を開いた。


「蒼汰、さ。りんとは小学校のときの同級生って言ったじゃん？それって本当だよね……？」

「え、そうだけど」


分かりやすく目を細める蒼汰にびくっとなりながらも、私は本当に気になってた質問をすることにした。


「りんが言ってたけど、私とりんは中学の同級生なんだ。それで……こんなこと聞くのもどうかと思うけどね」

「ん」

「蒼汰はりんのこと、好きだったの……？」


私の胸がドキドキと緊張している。


だけど聞いたからにはもう戻れないよね。


私はジッと蒼汰から出てくる言葉を待ち受けることにした。


「……愛莉、これは過去の話だから」


蒼汰が目を伏せるのを見て、ああ、よくない話だって直感で気付いてしまった。