太陽を追いかけて


私が驚いたようにりんを見ると、りんは続けて、


「知ってたから。愛莉ちゃんが私を嫌いだったこと」


そう言った。


……え、なんで……?


私が嫌いなこと、知ってたの?


ちゃんとりんの前では笑顔で居続けたつもりだったのに。


そう思っていると、りんはまた少しだけ笑った。


「愛莉ちゃん、私を避けてたから。気付いてなかったかもしれないけど、私が話があるって言ったとき、全部断られてたから、もしかしたらそうかもなって思ってた」


その言葉に返す言葉をなくしていると、りんは私から顔を背けて空を見上げた。


「……ごめんね、愛莉ちゃん」

「え……?」

「翔平くんのこと、好きになって、付き合っちゃって、ごめんね」


りんはそう言ってまた私を見たけれど、その目元には涙がいっぱい浮かんでいて。


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