太陽を追いかけて

……もう、泣いてもいいよね？


自分に問いかけると、私のズタズタに切り裂かれた心が“いいよ”って言ってくれてる気がしたから、私はここで初めて思いっきり泣いた。


『……っ、ふぅ……っ、っく……』


ずっと我慢していた涙は、止まることを知らない。


『……んでなの……？ずっと、ずっとずっと。翔平が好きだったのに……っ』


思いを全て吐き出してしまえば、本当にスッキリするんだろうか。


……今の私には、とてもじゃないけど、そうは思えなかった。


でもそうするしか方法はないから、私は自分の感情を全て吐き出していく。


家にお母さんがいなくてよかった。


『りん……最低だよ……っ。そんなの、あんまりだよ……っ』


ねぇ、なんで？


信じてたのに。


りんは私の好きな人をとるような女の子じゃないって。