太陽を追いかけて


そして運命のクラス発表。


始業時間ぎりぎりってこともあって、クラス発表の紙の前にいるのは私たちふたりと、他の同級生5、6人。


ドキドキと変に脈を打つ心臓に“静まれ”と言い聞かせながら、柚月と私の名前を探す。


……柚月と同じクラスでありますように。


「……あ、あった!」


先にそう声を張り上げたのは、柚月。


「愛ちゃん!私たち、今年も一緒のクラスだよ!」


本当に嬉しそうに、柚月は目を細めて笑った。


「え、どこどこ?」

「ほら、ここだよ!」

「ん?……あ、本当だ!ちゃんと名前ある!」


柚月が指差したところをたどってみると、そこには、


《宮原愛莉》と《森田柚月》という私たちの名前。


「私たち、4組だね。早く教室に行こっ!」


柚月は屈託のない笑顔を私に向けながら、まるで保育園児に戻ったかのようにスキップをしながら下駄箱へ向かって行った。


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