告死天使
「…ちょっ…。な、何だよ…。」

はいそうです、なんて言えるはずがない。
俺は慌ててごまかそうとした。
…自分の顔が赤くなっていくのが分かる。

少女は、そんな俺の様子を楽しむように、悪戯っぽく笑って見せた。

「――もうすぐ死ぬって人にしか、私の姿は見えないの。」
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