告死天使
「――ありがとうございました!」

2度目のアンコールが終わった。

一礼し、向き直ろうとする彼女。

その足元が、ふいに、揺らいだ。

――!!

思わず、俺はステージに手を伸ばした。
…ここからは届かないのに。
< 104 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop