告死天使
「いや…どういたしまして。」
なんて、とりあえず俺は言った。
実際には、俺は何もやっていない。
彼女を家まで送ったのは「彼氏」だし…。
――ここでも俺は、「傍観者」だった。
だから、たとえ形の上だけでも、感謝されるのはおかしいのだが。
「でもさ、入院したって聞いて驚いたけど…
元気そうで安心したよ。」
なんて、とりあえず俺は言った。
実際には、俺は何もやっていない。
彼女を家まで送ったのは「彼氏」だし…。
――ここでも俺は、「傍観者」だった。
だから、たとえ形の上だけでも、感謝されるのはおかしいのだが。
「でもさ、入院したって聞いて驚いたけど…
元気そうで安心したよ。」