告死天使
「私…卒業できないかも…。」

そして、じっと膝の上の手を見る。

「出席日数がヤバいんです…。
 入院が長くなったら、留年決定です。」

彼女の背景、窓際には、前の入院のときと同じように勉強道具が置かれていた。
体調が悪くても、彼女なりに勉強は続けているのだろう。

彼女の今までを考えて、入院したからといって極端に成績が落ちることはないだろう。
それでも、授業の時間数が足りなければ、学年を終了したとは認められない。
< 141 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop