告死天使
再び俺を見た少女は、初めの調子に戻った。

「あなたが死を選ぶのを、止めることはできない。
 でも、「ここから飛びなさい」なんて誘ったりもしない。」

そして、手を後ろにし、ぴょこんとお辞儀するように身を乗り出した。

「でも、せっかくこうして話せてるんだし…
 悩みでもあるなら、聞くだけ聞くよ?
 何もしてあげられないけれど。」
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