告死天使
事前の約束なんて無かった。

会えるかどうか分からない、迷惑がられたら。

――でも何だか…心に閃いた直感を、無視することはできなかった。

気のせいならそれでいい、非常識を咎められるならそれでも。
何事もなければいい――。

そして、俺は地下鉄に飛び乗った。

駅では3つ目、時間にして10分ほど。
それさえもどかしく感じられた。
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