告死天使
なのに。

彼女は、本当に手の届かない、遠い世界に行ってしまった。

彼女の最後の涙。

あの時、どれほど願ったろう。
「どうか、俺を身代わりに。」

神様は残酷だ。
人に才能を与え、未来を夢見させておきながら。
――振り上げた大鎌で、容赦なく刈り取る。
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