告死天使
奴とはたまに会った。

奴は大学を卒業し、自動車の整備士として就職していた。

世界一速い車、の夢は…
「俺、開発より修理に向いてるわ。」
あっさり諦めていた。

でも、車好きだから車の仕事に就いた。

他の同期の話なんかも聞く。
結婚したとか、子供ができたとか。

…俺一人が、取り残されてる感じ。

やがて、奴とも疎遠になった。
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