告死天使
「また会いましょう――
いつか、あなたがおじいちゃんになって、
本当に天〈そら〉に還るときに…。」
俺は目をみはった。
天使の背から純白の翼が広がり、羽が風をはらんだ。
「…じゃあね。」
天使は、そう言うと、俺に手を振った。
――翼の羽ばたきで、天使の体が宙に浮く。
エナメルの靴先が屋上から離れたとき、その姿はかき消えていた。
いつか、あなたがおじいちゃんになって、
本当に天〈そら〉に還るときに…。」
俺は目をみはった。
天使の背から純白の翼が広がり、羽が風をはらんだ。
「…じゃあね。」
天使は、そう言うと、俺に手を振った。
――翼の羽ばたきで、天使の体が宙に浮く。
エナメルの靴先が屋上から離れたとき、その姿はかき消えていた。