告死天使
大学受験のための高校生活。
この高校に来たってことは、彼女にとってもそうだってことだ。

進路のことは、もう決めただろうか。

2年生になる時の文系・理系のクラス選択では、彼女は文系を選んでいた。

「将来の夢」の話なんて、彼女とはしたことがなかった。

でも。

俺の勝手な想像の中の未来の彼女は、もっと大きなステージで歌うボーカリストだった。
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