告死天使
「ええ~?
 学校じゃなくて、学部ぐらいはもう決めましょうよ~。」

そう言って、彼女は笑った。

そう言われるのも、笑われるのも。
彼女になら嫌な気はしない。
――彼女には、そんな雰囲気があった。

「目標さえ決めれば…
 「すべての道はローマに通ず」、って言うんですから…。」

ああ、そうだね。
俺は思った。

彼女の歩く道こそ、そんな特別な場所に続いていて欲しい。
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