告死天使
「そんなの…
やってみなくちゃ分からないじゃん。」

俺は、思わず身を乗り出した。

「きみならできるよ。
 ――プロになれる。」

彼女が、少し驚いた様子を見せた。

俺がそんなことを言うのが意外だったのだろう、場は一瞬静まり返り、次に大いに盛り上がった。

歴史を誇るわが母校。
平たく言えば、勉強だけの学校。
芸能人が出るとすれば、きっと彼女が初だ。
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