告死天使
期末試験のたびに再試験を受け、夏と冬の休みには補習に出て、成績の帳尻を合わせて貰っていた。

親ももう、何も言わなくなっていた。

塾や家庭教師も、本人にやる気がなければ意味がない。
それに、両親にはもう、一流の大学を出て一流の企業に就職している息子がいる。

俺のことは、あれこれ構う必要がなかったってわけ。
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