告死天使
彼女は、リードギターと顔を見合わせ、司会に向かって指を1本立てて見せた。
司会が時計を見、両手でマルを作って俺たちに示す。

それを見て、俺たちはもう一度拍子を合わせた。

アップテンポなイントロから、彼女が歌い始めたとき、観客から笑いが起こった。

アンコール用の曲は決まっていた。
――我が校の校歌。
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