告死天使
「ゴスロリ」…っていうのか?

フリルとレースを飾り、スカートをふくらませた、黒ずくめの服。
白い肌に赤い唇。
日本人とも、そうじゃないとも取れる顔立ち。
長い金髪が風に揺れてなびき、黒い瞳がまっすぐこちらを見つめている。

俺は、思わず声をかけた。
「――ちょっと、きみ、」
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