告死天使
少女は、少し驚いたような表情になった。

歳は、高校生ぐらいだろうか。

…新人のタレント?
…アーティストの追っかけ?
…番組出演の素人?

……っていうか…。

「…困りますよ、こんなとこに入っちゃ……。」
自分の仕事に立ち返って、俺はそう注意した。

俺は、ビルのメンテナンス係。
空調などの設備もあるここで部外者に怪我でもされたら、責任問題だ。

それと、見られてはいけないところを見られた――それをつくろうためもあって、俺は焦った口調になっていた。
< 7 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop