告死天使
あの日。

打ち上げに行く途中で、彼女にキャンディーのネックレスを渡した。

義理なのか、それでも笑い返してくれた彼女。

――違うんだ――。

彼女と共に過ごした2年。
どれほど楽しい2年だったろう。

それに報いるものを、何か手渡せたら。
あんな子供騙しのお菓子じゃなくて。
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