告死天使
――歌だったら?

俺は、そう思いついた。

どんな歌でも歌いこなす彼女。

でも、それは全部「誰かの歌」で。

舞台に立つ歌姫。
彼女らは皆、自分だけの歌を持っている。
自分のために書かれた歌詞。
自分のために作られた曲。

彼女にもそれがあれば。

…だから、俺が。
彼女のためだけに。

――歌を捧げよう…。
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