告死天使
初めは、誰にも言うつもりはなかった。
でも、彼女には知っていてほしい、そう思うようになった。
本当に「やりたいこと」があるなら、それにチャレンジしない人生なんて嘘だ。
俺が先に芸大に進めば、彼女を引っ張れるかもしれない。
「歌を捧げる」だけじゃなくて。
それに、みんなの前で言うことで、俺ももう頑張るしかなくなる。
「――頑張って下さいね、先輩。
私、追いかけますから!」
そして、彼女はにっこり笑った。
俺も答えた。
「もちろん。――きみも!」
でも、彼女には知っていてほしい、そう思うようになった。
本当に「やりたいこと」があるなら、それにチャレンジしない人生なんて嘘だ。
俺が先に芸大に進めば、彼女を引っ張れるかもしれない。
「歌を捧げる」だけじゃなくて。
それに、みんなの前で言うことで、俺ももう頑張るしかなくなる。
「――頑張って下さいね、先輩。
私、追いかけますから!」
そして、彼女はにっこり笑った。
俺も答えた。
「もちろん。――きみも!」