告死天使
他に受けたスベリ止めの大学も、全部ダメだった。

勉強よりも音楽のレッスンに時間を割いたことが、多分こちらの敗因。

「大丈夫ですよ、
 来年がありますって。」

そう励ましてくれる彼女。

「――これで、同級生かな。」

俺はそう言って、彼女の方を見た。
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