告死天使
ゴスロリ少女は、両手を体の後ろにし、俺の顔を、全身を、失礼なぐらいに眺めまわした。
(…何なんだコイツ…。)
「あなたは健康そうよね?
重い病気とか、そんな風には見えないけど…。」
…ああ、そうだよ。
俺は心の中で答えた。
この歳まで、風邪と虫歯以外の病気にはなったことがない。
やがて少女は、ひょい、と、俺の背後を覗き込んだ。
――そして、納得したようにうなずく。
「はは~ん…
そっか。あなた、死のうとしてる?」
(…何なんだコイツ…。)
「あなたは健康そうよね?
重い病気とか、そんな風には見えないけど…。」
…ああ、そうだよ。
俺は心の中で答えた。
この歳まで、風邪と虫歯以外の病気にはなったことがない。
やがて少女は、ひょい、と、俺の背後を覗き込んだ。
――そして、納得したようにうなずく。
「はは~ん…
そっか。あなた、死のうとしてる?」