告死天使
俺は少女に聞いた。

「…あんたは天使なんだよな?」

「ええ、そうよ。」

事もなげに、彼女が答える。

「魂を、天〈そら〉に還す…
…死神の手伝いだ、って。」

「ええ。」

当然、という口ぶり。
本当にそうなのか、そう思い込んでいるのか。
――演技だとしたら女優並みかもしれない。

「…じゃあ聞くが…」

だが、俺はそれを信じてみることにした。

「死神はどうやって生きる・死ぬを決めてる?」
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