[ぎじプリ: 完] 毎日が記念日


隠れようもなくどーしようもない私に手招きして私は言われた通りなぜかワゴンの助手席に座る。


「予定通りなんですね。」


「そっちだって……そーでしょ?? それで……家はどっち??」


なんだか妙な状況に自分からカーナビに自分の住所を設定するとナビはやがて指示された通りに誘導しはじめた。



運転する須藤さんの横顔に胸がきゅんとなった。


まさか…本気で引っ越しさせるつもりなの?



いろいろ聞きたい事があるのに何から聞いていいのかわからないまま車はやがてカーナビの案内通り私の住んでいるアパートの前へと辿り着いた。



「ここからは……あんたが決めていい。」


「えっ………??」


先に沈黙を破った須藤さんに驚き声をあげた。



「だから……これからの予定はそっちが決めろって!!」


クスッ…と唇の端をつりあげてつり上げて目を細めた須藤さんの笑顔に予想もしていなかった展開に目を丸くした。










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