[ぎじプリ: 完] 毎日が記念日
「これは……仕事用です!! プライベート用とわけてあるに決まってるでしょ!!」
怪しい勘繰りをいれてきた莉央に私は慌ててもうひとつのプライベート用の手帳をみせるといきなりそれはいきなり手の平から宙へと抜き取られた。
「仕事の予定は真っ黒なのに……プライベート用は……真っ白かよ!!」
背後の声に私は思いっきり慌てて尋常じゃない速さでその手帳を奪い返した。
「これから……かくとこだったんです!!」
頬を紅潮させて私はその声の主、須藤 雅樹店長代理へと返答した。
「そう………。」
彼はそれだけ言い残すとスラリとした長身を翻してその場からなにもなかったかのように去った。