いいじゃん、俺の彼女になれば。
ゆるふわ王子は、なんでもないって顔で、鼻をこすった。



「ほらね。
琉玖サマサマでしょ」



「…………」



その言い方にムカついて、お菓子を全部取り上げる。



すると……。



「あ~」



……って情けない声を出したゆるふわ王子が、あたしの机に突っ伏した。



「心愛ちゃんが、俺をいじめるー」
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