いいじゃん、俺の彼女になれば。
「あっれ~。
心愛ちゃ~ん。
どうしたの~?」



テクテクテク。



そんな音が聞こえるような歩き方で、こっちに向かってやってくる。



「…………」



やばい。



そんな歩き方も可愛い。



「あのっ。
べつに用事はないんだけど……」



つっけんどんに言って、ズイっと持っていたクッキーを差し出す。
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