いいじゃん、俺の彼女になれば。
そう言いながら、一瞬ゆるふわ王子の頬に触れた。



そんなことをしたのは、もちろん、話題を自分からそらすため。



だったんだけど……。



「えっ!?」



キュッと……。



あたしの手の上に、ゆるふわ王子の手を乗せられた。



「ありがと。
すごくあったかーい」



そういう目が笑ってる。



「……っ」
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