いいじゃん、俺の彼女になれば。
告白もごめんなさいも、ツライのです。



そもそも南くんと、どうして、あんなやりとりになったかというと、話は、数十分前にさかのぼるんだけど……。



「芦川さん、好きです。
付き合ってください!」



屋外特設ステージ裏のおっきな木がおいしげる裏庭で……。



あたしは、本日5人目の男子に告白されていた。



もちろん、答えは……。



「ごめんなさい」



なんだけど……。



さすがに、今日はキツくて、あたしはへにゃへにゃとその場に座り込んでしまった。
< 18 / 290 >

この作品をシェア

pagetop