いいじゃん、俺の彼女になれば。
「だから、きっと。
心愛になにも言わずに、女子とふたりで出かけたことも、なにか理由があるんだって」



「……そう……かなぁ」



「そうだって。
そうじゃないと……」



「……ん?」



「琉玖くん、あんなに人気があるハズないと思う」



有香ちゃんは、あたしの目を見てはっきり言った。



「さっきは、心愛を泣かせたことにムカついて、つい悪口言っちゃったけど。
あたし、1年のとき同じクラスだったからわかるんだ」



「…………」
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