いいじゃん、俺の彼女になれば。
「ま。
俺、今より、かーなーり小さかったし。
わからないのも無理ないけど」



「…………」



「俺は、すぐにわかったよ。
入学式の日、あのときの女の子だって」



こんなことを言われても……。



「えっと……」



としか、言いようがない。



だって、まったく覚えてないんだから。



どこで……琉玖に会ってたんだろう?
< 277 / 290 >

この作品をシェア

pagetop