諦めない
文化祭
次の日からは当たり前のように学校が始まるが、
前とは違う。。
とにかく私は早瀬冬馬に付きまとっている。。

隣にいないのは、
授業と休憩中とお昼と寝る時だけ。。。

あとは基本朝ごはんも夜ご飯も一緒。。

ストーカーっていわれてもしかたないぐらい、
私は早瀬冬馬に張り付いている。

そんな私を見て呆れているのはちえ。

いくらなんでも一緒にいすぎだって。。

でもなんか隣にいると落ち着くっていうか。。

まだちゃんとした笑顔は少ししか見れてないけど、
微笑んでくれる早瀬冬馬の顔は、
何よりも嬉しく感じる。

さすがに
学校中では、私と早瀬冬馬は付き合っているという噂がまた流れているそうだ。

でも、
そんな噂も気にもならなくなった。。

だってそう見えても仕方ないし。。


見えない方がおかしいぐらいだもん。。


そんなこんなで、

学校の第二イベントの一つ、文化祭の準備で
クラスも学校全体も慌ただしい。

放課後もクラスの子達が残り、
様々なものを製作している。

私のクラスの出し物は、喫茶店だから、
準備は全然なくて。。文化祭前日となる明日だけ、放課後残って準備をするらしい。

早瀬冬馬のクラスはお化け屋敷。
1週間前から、放課後も残ってお化け屋敷の準備をしている。

ちらっと早瀬冬馬のクラスを覗いてみたが、クラスメイトに
早瀬冬馬が笑いかけている。。。


。。。そんな顔私には見せない。。

早瀬冬馬に笑って欲しいと願ってるのに。。

私が原因で笑わないだけなのかと思ってしまう。


はぁー。。


いつもは図書室で待っていたが、
その早瀬冬馬の笑顔を見てしまったら。。
なんかな。。今日は一人で帰ろう。。
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