諦めない
まっ。じぃちゃんだし仕方ないか。。。

「それよりお孫さんって、伊豆じゃなかった??」

「あー。いまも息子夫婦は伊豆じゃ。だが、冬馬が行きたい高校があるっていって、うちから通うことになってな。。まぁ取り合えずは、高校までの間ここに住んでじゃな。。まぁじぃちゃん的には、大学もここから通えばいーと思っとるんじゃがな。。まぁ冬馬次第じゃな。」


「へぇ。そーだったんだ。」

うちらの会話に全く興味がなさそうに、
豆大福を頬張り、
部屋に消えていった。。。


「ねぇセイジィ。。冬馬くんって普段からあんな無口なの?」


「ん?そんなことはないんじゃがなぁー。なんか最近はあんな感じじゃな。。昔はそんなことなかったんじゃがなぁー。明るくて元気で。サッカー少年でなー。」


。。
サッカー少年かー。あっそういえば、スポーツ万能とか言ってた気がする。。

でも今は明るさの微塵もかんじらんない。。


「ってさ。苗字ちがうじゃん!セイジィは清田じゃん。。。冬馬くんは早瀬じゃん!!」


「息子は婿に入ったっつうことじゃ。がははは。まぁよかったわい。まどかが同じ学校なら、きっと楽しいじゃろ。がははは。」

まぁ。最近はよくあることだし。。
でもがはははって笑うことでも。。

いっつも笑ってるけど意外と苦労してんのかな。。
それにしてもセイジィ1人じゃ心配だったから、
早瀬冬馬がいてくれるなら安心だ。


今日のところは退散するか。。。
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