諦めない
。。。

なんか言って見ようとしたのに。。
結局それか。。


エレベーターから降り、マンションを出る。

いつも通り、私の前を早瀬冬馬が歩いている。

後ろ姿。。見飽きたな。。

あっそうだ。なんだかバタバタしちゃって、
早瀬冬馬の私服チェックし忘れた。


ん?


なんか制服とは全然雰囲気違うなー。
白いシャツにちょっとくるぶしが見える黒いパンツ。。なんかオシャレに着こなしてるし。。
あっ!しかも髪型が違う。なんかワックスついてる!!なになに??全然ちがうじゃん!!
あれ?眼鏡してなかったような?コンタクト??


「おい!なに後ろでチョコマカしてんだよ」

。。。え。。

「すっすみません。」

やば怒られた。。頭の中で考えてることバレてるとか?こわい。。。

うん。まじめに。。
ピシッと歩こう!!

いちにーいちにーーふぁいとー!おー!


「おい!何してんだよ。こっちこい」

え?うわっ。手。。
手繋がれた。。。
えっ。。。えっと手ーーー!
どっどーゆーことっすか??

「隣にいろ。ったく、またどっかいなくなったらめんどーだろ」

。。。

なんだそーゆーことですか。。

てか。。手ーー!繋がなくても。。
。。なんか手汗が。。

。。。


「あの。。手はいいんでしょうか?」

「はぁ?」

うわこわっ。。何も言えない。。手はこのままにしとこう。。。
ってか、早瀬冬馬のファンの子達に言ってやりたいわー。彼は怖すぎる。。って!ファン半減だな。


「。。。なんで、学校と雰囲気変わるの?」


「は?変えてるつもりはない」


「だって学校だと敬語だし。。僕。とか言ってんじゃん。今はどちらかというとヤンキーみたいだし。。」


「はぁ?誰がヤンキーだ」

「ほらほらーそれだよーまじこわいから。
この前だって大学生睨みつけて追い返してたし!!」


「敬語を使わなくてはいけない相手にはそーするし、睨まなきゃなんねぇ相手にはそーするし、臨機応変な対応を取っているだけだ。」


「じゃあ私は?」

。。やばい。変なこと聞いちゃった

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