諦めない
「へへ。一目惚れ的なやつ?」

「えええーー。あーゆーインテリ系が好きだったとはねー。まどかのファンに伝えなきゃ。」

「やめてよ!それよりあの男の事教えてよ」


「はいはい。あのお方はですねー、
早瀬冬馬、2年3組。
成績学年トップでイケメン。
去年の後夜祭の告白タイムは10名ぐらいの方々が告白してたけど全員ダメ。
その中に、めっちゃ美人な今三年の生徒会長もいたからね。
まどかとはジャンルが違うけど、
かなりなモテップリな訳ですよー。」

そんなモテるんだ。知らなかった。。
隣のクラスかー。

「。。。冬馬くんか。ふーん。
ねねー。ちえちゃんお願い。
私脈なしなんだよねー。どーしたらい?」


「まどかとは、ジャンルが違うから無理無理。ってか、いろんな男振っといて、早瀬冬馬ー??まぁ、かっこいいけど、合わないでしょ。2人は。私から見たって真逆だよ??
まぁ。確かに意外だし、話題性はある。
うんうん。いまから号外号〜っとか言ってばらまきたい気分だけど」


「あのね。。私ネタに楽しむなっつうのー」

ちえは小学生からの幼馴染。
っていうかマンションも同じだし、
基本的に朝から帰るまで共に行動する仲だし、
家族みたいなもんだ。どちらかというと私がちえに依存してる。高校もちえが選んだ高校にいきたかったからついてきちゃったし。。

でも、そんなちえにも言えないことがある。

近すぎるからこそ。。。
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