諦めない
別荘につき、チャイムを鳴らしてみたが反応なし。。

扉には鍵がかかってない。。

ったく。。ちゃんと鍵ぐらい閉めろっていっつも言ってんのに!!


「お母さんーー!着いたよ!」

あっ。。意外にもソファーでコーヒーを飲みながらくつろいでいる母親。

執筆が落ち着いたのか、もしくは行き詰まったのか。。

このどちらかは、私にとっても天と地の差だ。。

「まどかーーー。待ってたよーーー。
ちょうど今締め切り間際のは終わったのーー!!
ふぅ。一息ついてー、まどかとお買い物行こうとしてたのよ!タイミングいー!!」


神よ。ありがとう。。
もしも、締め切り間際なのに、うまか執筆が進んでいなかった場合。。

私も。。母も。。。

悲惨な状態になるのだ。。。

昔はそうでもなかったが、
やっぱり売れると、時間に猶予はない。。

こうなりたいと頑張ってきたはずだろうが。。
やはり小説家というのは辛い職業だと思う。

私なら精神が壊れてしまうと思うのだ。。

それほどのプレッシャーのなか、
必死に執筆する母を私は尊敬するが。。

そんなにもストイックにならないで欲しいとも思ってしまう。。
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