諦めない
放課後。


図書室に進入。


早瀬冬馬はどこだー?


うちの図書室は広い。
一応うちは名門校。それだけのことはあって、
図書室で勉強をしている生徒がたくさんいる。
ここならドリンクバーもついてるし、
少し暑くなってきた6月も、
快適な室温だし、
外のカフェで勉強するより、
よっぽどここの方が集中できる。

広いから探すのは大変かと思ったけど、
思ったよりも簡単に早瀬冬馬は見つかった。

だって。。
女子の密度があそこだけ多いし。。。

早瀬冬馬が座る席の周りだけ、
やけに多い女の子たちが座っている。。

さすがに声をかけたりしてないみたいだけど、
女子たちの目線は早瀬冬馬だ。。


はあ。なんでよりによって、モテモテの男だったかなーー。。
めんどくさ。。。


声かけに行くか。。


なぜか、早瀬冬馬の両隣の席は空いていたので座り声をかけた。


「早瀬冬馬!勉強終わったら一緒にかえろ?」


「。。。。嫌だと言ったはずだ。」


「だよね。。ですよね。。でもついてくからー。よろしくー」



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