仮氏
「松本さん、この処理ってどうしたらいいかな?」
「はーい。あ、これですね…」
私、松本莉音(まつもとりね)。
小さい司法書士事務所で事務をしている。
もう働いて9年、十分お局。
彼氏どころか、出会いすらない。
働くようになって思ったのは、学生時代ってとーっても出会いがたくさんあったんだなぁってこと。
だけど、こんな時代。
女1人でも自立して生活してけるように必死で仕事を頑張らなきゃ、なんて思ってる。
もう29だから素敵な出会いなんかに期待もしてられないし、一生1人で生きてかなきゃいけないかも、なんてなんとなく考えてる。
好きな人でもいたらこんな毎日がちょっとは楽しくなるかな?とは思うけど、恋愛ってめんどくさい。
それに、そもそも私は恋愛に向いてない。
………あんなことがあったから。
「はーい。あ、これですね…」
私、松本莉音(まつもとりね)。
小さい司法書士事務所で事務をしている。
もう働いて9年、十分お局。
彼氏どころか、出会いすらない。
働くようになって思ったのは、学生時代ってとーっても出会いがたくさんあったんだなぁってこと。
だけど、こんな時代。
女1人でも自立して生活してけるように必死で仕事を頑張らなきゃ、なんて思ってる。
もう29だから素敵な出会いなんかに期待もしてられないし、一生1人で生きてかなきゃいけないかも、なんてなんとなく考えてる。
好きな人でもいたらこんな毎日がちょっとは楽しくなるかな?とは思うけど、恋愛ってめんどくさい。
それに、そもそも私は恋愛に向いてない。
………あんなことがあったから。