2度目の恋
私は考えさせてとだけ言ってその日は家に帰った。今までお兄ちゃんみたいに思っていた人からの急な告白。混乱しないわけがない。追い打ちをかけたのはその日の夜のLINEだ。そのLINEはりくからのものだった。内容は俺が悪かったもう一度やり直そうというもの。嬉しいはずなのにどこかで引っかかるものがあるその正体は気づいてしまったらもう後戻りができないものだ。でも、私はその正体に気づいてしまった、それはりょーじへの想いだった。りくにはごめんなさいとありがとうの気持ちを伝えた。りょーじが言っくれたようにりくとの恋に悔いは無い。私はこれから二回目の恋を始める。そう思ったらいてもたってもいられなくてすぐにりょーじに電話した。その時の私はいっぱいいっぱいで正直ちゃんと気持ちを伝えられたかわからない。りょーじはよろしくと言った。電話の向こうのりょーじがどんな顔をしているのかなんとなく想像できた。この年のクリスマスはりょーじと過ごした。イルミネーションも霞むぐらい甘い幸せの時間だった。