待ち合わせは校舎裏で。
自分から聞いたくせに、そんなちっぽけで失礼な答えしか返せなかった。あー、馬鹿。
「ねぇ、」
低い優しい声が聞こえた。この声が好き、無性に聞きたくなった。
「寂しいから、毎日来てよ」
寂しいから…?、さっきは一人で居たいときに来るって言ったのに?だけど、そこに触れたら先輩が壊れそうで。バラバラに。
「ここに、いつでもいるからさ。」
「は、い」
最後の先輩の顔は寂しそうで、私まで寂しくなった。
先輩、笑ってください。