“I’m in your corner.”
ねえ、君は知ってる?
“I’m in your corner.”
僕は君の味方だよ。
僕は君の“マイカップ”。
デスクの上にいるときも、給湯室にいるときも、いつだって君を応援しているよ。
ねえ、君は気づいてる? 君を大事に見守っているのは、僕だけではないということを。
「課長、このお茶ってひょっとして来客用の!?」
「いや、いつものやつだけど?」
「だって……」
「美味い?」
「はいっ。美味しいです、とっても」
ほほう、安いお茶を美味しく淹れるなんてな。
この男、なかなか見所があるじゃないか。
「なあ、仕事をやっつけたらさ、一緒に飯でも行かないか?」
「は、はいっ」
はにかんだように笑う君。
緑茶の優しい温もりが、幸せな時間(とき)を紡ぎだす。
「いつも美味いコーヒーを淹れてもらってるお礼ってわけじゃないけどさ。何でも好きなものご馳走する」
「そんなっ、申し訳ないですっ。私、好き嫌いとかないんで、何でも大丈夫です」
「ありがとうな」
「え?」
「ずっと思っていたんだ、ふたりでゆっくり話したいって。その……会社じゃないところでさ」
やれやれ、お茶は適温だけど、そちらはずいぶんお熱いようで(僕はオジサンか……)。
さーて、金曜の夜はまだ始まったばかりだよ。
お茶を飲んで一息いれたら、もう少しだけ頑張って!
“I’m in your corner.”
僕は君の味方だよ。
恋も仕事も応援するよ。
頑張りすぎちゃう君に、心も体もほっと温まる休息をあげるから。
だから――
これからも僕を君の味方でいさせて。
※会社で使う自分専用のマグカップ(マイカップ)を擬人化しました。
【おわり】
“I’m in your corner.”
僕は君の味方だよ。
僕は君の“マイカップ”。
デスクの上にいるときも、給湯室にいるときも、いつだって君を応援しているよ。
ねえ、君は気づいてる? 君を大事に見守っているのは、僕だけではないということを。
「課長、このお茶ってひょっとして来客用の!?」
「いや、いつものやつだけど?」
「だって……」
「美味い?」
「はいっ。美味しいです、とっても」
ほほう、安いお茶を美味しく淹れるなんてな。
この男、なかなか見所があるじゃないか。
「なあ、仕事をやっつけたらさ、一緒に飯でも行かないか?」
「は、はいっ」
はにかんだように笑う君。
緑茶の優しい温もりが、幸せな時間(とき)を紡ぎだす。
「いつも美味いコーヒーを淹れてもらってるお礼ってわけじゃないけどさ。何でも好きなものご馳走する」
「そんなっ、申し訳ないですっ。私、好き嫌いとかないんで、何でも大丈夫です」
「ありがとうな」
「え?」
「ずっと思っていたんだ、ふたりでゆっくり話したいって。その……会社じゃないところでさ」
やれやれ、お茶は適温だけど、そちらはずいぶんお熱いようで(僕はオジサンか……)。
さーて、金曜の夜はまだ始まったばかりだよ。
お茶を飲んで一息いれたら、もう少しだけ頑張って!
“I’m in your corner.”
僕は君の味方だよ。
恋も仕事も応援するよ。
頑張りすぎちゃう君に、心も体もほっと温まる休息をあげるから。
だから――
これからも僕を君の味方でいさせて。
※会社で使う自分専用のマグカップ(マイカップ)を擬人化しました。
【おわり】