史上最悪!?な彼と溺甘オフィス
「とにかく、俺は森口の同期と親交を深める気は全くないから」

「・・わかりましたよ」

こうもバッサリ切り捨てられると、これ以上は太刀打ちできない。

仕方ないか。 最初からダメ元だったし、明日森口さんに謝ってランチでも奢って許してもらおう。


「それより、俺腹減ってるから何か食って帰ろうぜ」

「えぇ!?
私とごはん行くくらいなら森口さん達と飲み行きましょうよ。

大体、霧島さんこういう付き合いが嫌だって言ってたじゃないですか」


「好かれると面倒だなって思ってたんだけど、お前は俺を好きになんないだろ。

同じ会社だから年収も大差ないし」


「年収以前にそんなドMじゃないですよ、私」


いくらお金が全てとはいっても、さすがに霧島さんと付き合う根性はない。


何やかんや言い合ってる間に霧島さんのオススメの居酒屋に入っていた。

断って帰ったところで、一人でラーメンかファミレスだからまぁいいか。
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