史上最悪!?な彼と溺甘オフィス
森口さんオススメの新しくできたというカフェに二人で入った。

二人ともお店の看板メニューのオムライスとホットのカフェラテを頼む。


「今日はデザートも頼んじゃいます?
前に佐倉さんにランチご馳走になったのでデザートは私が奢りますよ〜」


「いいの!? じゃあ、私ティラミスにしようかなー」


「私はガトーショコラ! 糖分補給しましょー」


「お待たせしました。
ランチセットのオムライスです」


運ばれてきたオムライスは卵がふわふわでとっても美味しい。

身体にエネルギーが満たされていく気がする。

「あー、美味しい! 久々にまともなご飯食べたぁ」

「美味しいですよね、ここのオムライス。 佐倉さん達、最近忙し過ぎですもんね。 霧島さんは今日出張でしたっけ?」

「そう、大阪。 っていっても日帰りだけどね〜 しかも夜、会社戻りだって」

「ひゃー。 こっから開業までは休み無しですね」

「考えたくないわ・・・森口さんも体調には気をつけてね。 頼りにしてるからね」

「私、身体だけは丈夫なんで! 安心してください。

あっ。霧島さんといえば私聞いちゃったんですよ〜」

「ん〜、霧島さんが何かあったの?」

森口さんは周りをキョロキョロ確認して、少し声をひそめた。


「先週の水曜日かな。 霧島さんと法務部の嶋さんが朝一緒に出勤してたらしいですよ。 法務部の誰かが偶然見かけたんですって」
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